ちいたにについて

案山子

コウノトリが子育てをする郷

京都府北部の綾部市志賀郷は
コウノトリが飛来し、年に数組のペアが
子育てをする自然豊かな地域です。
カエルやザリガニ、魚や昆虫など
さまざまな小さな生き物たちが
その環境を支えています。
私たち人間も里山の生き物の一員として
共に暮らし、逞しく生きています。





移住者が多いこと


ちいたにの活動拠点である志賀郷は、綾部市内でも集中的に移住者が多い地域として知られています。地元の米農家、井上吉夫氏主宰の移住者を増やす取り組み「コ宝ネット」に端を発し、綾部市の定住促進サイト「移住立国あやべ」による定住サポートや移住促進の取り組みもあり、今では20世帯を超える移住者家族がこの志賀郷地域で暮らしています。
生きる場所を自分で選び、どのように生きるかを考えることができるって素晴らしいことではないでしょうか。

志賀郷ビアガーデン

毎年海の日直前の7月14日(金)15日(土)16日(日)17:00〜21:00に志賀郷公民館広場で「志賀郷ビアガーデン」が開催されます。
3日間連続で飲んで歌っての大盛り上がり、屋台やステージも充実していて大人から子どもまで楽しめるイベントです。
ものすごい熱気とパワーで志賀郷を象徴する催しです!
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【出店】
ビール、ワイン、日本酒、ジビエ、鮎料理、薪窯ピッツァ、本格中華料理、焼きそば、唐揚げ、たこ焼き、かき氷、ソフトドリンク、メロンパン、わらび餅、トルティーヤ、洋風おばんざい、カレー、クレープ、ケーキ、研究発表、金魚すくい等
【ステージ出演】
ブラスバンド、チアダンス、こどもドラム、和太鼓、志賀郷バンド、ご当地ヒーローショー、アイリッシュバンド、JAZZバンド、落語、ダンス等








農家民宿


日本の原風景が残る綾部市志賀郷地域には、里山での日常を体験していただけるようにたくさんの農家民宿があります。農作業や暮らしの中の仕事を体験していただくことで、旅行や観光でのお客様といった立場では見えない何かがきっと見えるはずです。
ちいたにの活動時は下記4つの農家民宿にご宿泊いただいています。

手紙の木の家
築130年の古民家を大工の夫(「大」(だいかね)建築が全面再生した、開放感あふれる空間の宿。
庭の大きな「タラヨウの木(手紙の木)」には、ブランコが楽しめるようになっており、子ども達が遊びます。夏は田んぼから風が涼しく、冬は薪風呂と薪ストーブでポカポカです。まわりは自然豊かで、夜は真っ暗になり、星がとってもきれいです。
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水田家の食卓
田舎暮らしを希望される方の体験宿です。小さな農家のふだんの暮らしが味わえます。
田舎へ移住を考えている方が増えています。 農村での暮らしがどのようなものか、その入り口としての体験ができる宿だと思います。仕事のこと、村のこと、食べ物のこと、環境のことなどいろんなお話をゆっくりできたらと思います。お食事は基本的に動物性の食材はなく、ベジタリアンの方やマクロビオティック、ビーガンの方にも対応したお料理を提供します。
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𫝆や ima-ya
太い梁と大黒柱が特徴的な大きい古民家の田舎宿です。
水まわりは2020年に改修し、清潔で快適に使用できます。素朴で落ちつきのある離れの客室は隅々まで明るく、お食事は地元でとれる美味しいお米と新鮮な旬の食材を生かした田舎のごはんをご提供しています。ペット犬同伴での宿泊が可能です。
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里山と家族のこと


志賀郷に10箇所ある集落はすべて「里山地帯」を有します。山(森林)と人間が暮らす人里の境界に里山が存在します。里山は人間が長い時間をかけてつくりあげてきた独自の生態系を持つ環境で、田んぼや畑、林、貯水池、草原などは豊かな生物多様性を支える場となっています。しかし少子高齢化や人口流出が進み、耕作放棄地が増え、人間が日常的に山や里山へ立ち入ることが無くなり、作り上げた独自の環境が崩れてしまい、野生動物の田畑への侵入などの問題が増加してきました。
つまり、里山を守るためには、積極的に人間が関わる必要があるのです。
人間はかつて田畑の耕作の他にも、水を得るために水路を整備したり、燃料の薪や柴を調達したりして、暮らしの中にある仕事を通じて里山に深く関わってきました。その暮らし仕事はお爺ちゃんお婆ちゃんから子どもまで家族全員で担いました。
高度経済成長期以降、生活様式が急激に変化してしまった現代社会において、今、人間による里山での活動を再度活性化させることが様々な問題をクリアするうえで必要なことだと考えられます。「暮らし仕事」を通じて「家族」のカタチを見直すきっかけにもなるのではないでしょうか。